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PlaceEngine開発元のソニーコンピュータサイエンス研究所に潜入!

icon September 14, 2006 10:31 PM by funami このエントリーを含むはてなブックマーク

フナミタカオです。

「 無線LANの電波から、簡単に現在位置が分かるサービス=PlaceEngine」をこのブログでも以前紹介しましたが、先日その開発もとのソニーコンピュータサイエンス研究所にお招きいただき、今後の展開についてのお話や、アイデア交換などをさせていただきました。

placeenginelogo.png

研究所はスポットライトで照らされて.....

33ed
きちんと、アポいただいて、お邪魔したのですが、なんとなく、気分は潜入した感じ。 五反田の住宅街の中に立つ、研究所のビルにお伺いしたのは、夕方6時。ちょっと、遅めだったせいか、エレベータは停止しており、階段で3Fの受付へ。階段を使うあたり、ますます、秘密基地に潜入するような気分で、わくわく感が高まります。52a2 セキュリティがかかった、扉の向こうは、むき出しの天井から、スポットライトが照らされた、ライブハウスか、ショールームのような空間。
しかも、これまた、怪しげなテーブルや、モニタが並んでおり、緊張感高まる空間でもありました。後ほど説明いただいたのですが、その怪しいテーブルは、トレーディングカードと、データマイニングを組み合わせた、愛称占い装置だということがわかりました。実際に、パーティ会場で活躍したそうだとか。そのほか、感触の伝わるディスプレイとかが、配線むき出しのセンサーや、各種装置につながっていて、ハードウエアから、がんがん細工できるところはさすがです。レンタルサーバー上でネットアプリの開発を普段している僕には、ハードルが高いことばかりで、感心するばかり。

インタラクションラボラトリー

こちらの研究所は大きく二つに分けて、基盤研究室(FRL)とインタラクションラボラトリー(IL)に分かれています。 今回お邪魔したのは、インタラクションラボラトリーです。未来のデバイスやインターネット技術の可能性追求などが研究テーマだそうです。

インタラクションラボラトリーは、近未来での人と情報環境との理想的な共生関係を探求するために、1999年に設立されました。広帯域ネットワークが社会のあらゆる層に浸透し、すべての機器が相互に通信しあう世界が急速に現実化しています。このような世界では、ユーザインタフェースも、単一の機器の問題にとどまらず、動的に相互連携する機器や環境とのインタラクション、移動環境やネットワーク社会全体とのインタラクションの問題としてとらえる必要があります。「効率」「使いやすさ」「安全性」といった従来の価値基準に加えて「快適さ」「楽しさ」「美しさ」「遊び」といった価値を追求することも重要だと考えます。 http://www.csl.sony.co.jp/il_j.html

今回は、PlaceEngineご担当の室長の暦本さん、末吉さん、塩野崎さんにお会いしました。
いかにも研究者のお3人と、たのしいブレストの時間いただきました。どうもありがとうございました。
対談風に、かければいいのですが、さすがに僕はインタビューアーではないので、本当、個人的な感想として、書かせていただきます。

プレイスエンジンの歴史

PlaceEngineは、無線LANの電波を測定し、PCやPDAの位置を特定しようというものですが、僕はこの手の技術があることを今年の6月に参加した、Where2.0で知りました。きっと、最近の技術なんだろうなあと思っていたのですが、実は、ソニーCSLでは98年ごろから、すでに研究対象だったということです。だた、当時は無線LANは今ほどはやっていなかたので、PHSの基地局の電波の測定から始まったそうです。アカデミックな世界では、結構歴史がある(といってもまだ数年ですが)技術なんですね。
そして、現在では、たとえば、東京から横浜まで電車で移動したとしてもほとんど途切れることなく、無線LANの電波を受け取ることができるそうです。
たしかに、ヨドバシカメラや、ビッグカメラに詰まれた無線LANのアンテナは、毎日毎日買われて、どこかに設置されている訳で加速度的に増えているのでしょうね。
位置計測の技術としては、GPSの仕組みがありますが、GPSは測位開始まで時間がかかる、ビルの谷間や屋内では精度が落ちるという弱点があります。この点無線LANの電波による測位は、開始まで数秒でOK。無線LANのアクセスポイントがあれば屋内でも地下でもOKです。さらに、高さ方向にも測位可能なので、ビルの階数とかも特定可能だそうです、もちろん、無線LANのなさそうな、田舎とか山岳地帯とかGPSのほうが優れていますよね。なので、お互い補完の関係にあるともいえます。携帯のGPSは、衛星と携帯基地局からの電波を組み合わせてつかっていますが、まさに、衛星のGPSを地上の電波で補完しあっているわけです。
実用化という面では、携帯のGPSとカーナビが一番進んでいるようですが、無線LANであれば、PCのみならず、PDA(といっても、今ではウィルコムW3Cくらいでしょうか)、PSP、DS、Skypeといった端末に可能性があり、無線LAN自体が、公共インフラととなる可能性もあるので、今の時期の研究は数年後に大聞く花開く種になるのだと思います。

膨大な基地局の情報をどうやって集めるのか?

無線LANのターミナルの電波を通じて

クライアントソフトは、近傍のWi-Fiアクセスポイントから流れる電波を観測し、 Wi-Fi 電測情報 (MAC アドレス、電界強度などの情報) として取得します。

説明にもあるように、電波を特定する情報を取得し、このデータを位置情報とともに、サーバーに蓄積することで、どんどん位置情報を解析の精度が上がってゆきます。
この、電波と位置をつなげるためには、だれかが登録する必要があるわけですが、ソニーCSL独自の調査情報と、PlaceEngineを使っているユーザーからの登録情報が元になっています。
独自の調査では、車で移動しながら、無線LANの電波情報をGPSで計測した位置情報と紐付けているそうです、しかし、屋内や歩道は車では走れないので、そこは地道に足で歩いて稼ぐことになるのですが、なかなか大変なので、そのあたりは、ユーザーからの登録があつまるといいのだろうなあと思いました。
登録際しては、それなりの見返りがあるとうれしいいのですが、「Amazon Mechanical Turk」のような仕組みもつかえるかもしれません。あるいは、ポイント制で、ポイントがたまると、TypeUがもらえるとか(^^;。Web2.0的集合知に期待するということですね。それと、もうひとつは、営業マンや、宅配の業者の方に協力していただく方法。たとえば、リクルートのホットペッパーの営業マンのみなさんんは、各エリアの飲食店を回っているわけで、こういう方に無線LANの電波記録と位置特定をしてもらえたらおもしろいなあと思いました。PCかウィルコムあるいは、PSPとかのボタン一押しで記録完了の仕組みを作ることで、位置情報を収集できるかもしれません。営業マンは、情報収集の見返りに、自分が、今日回ったお店はどこだったかなんて記録が残っていますから、訪問記録が自動で残せるようなことできます。(ま、サボれないじゃないかということにもなりかねなくて、ちょっと微妙ではありますが...)

今後の展開

今は、情報を収集して位置特定の精度を上げることと、エリアの拡大を目指していますが、今後は、この位置情報をいかに活用してゆくのか?ユーザーにとっての価値は何か?あるいは、リクルートのような情報誌事業の会社にとってどうつけるのかということを探ってゆくことになるようです。
モバイルという点では、携帯のGPSが先行しているのですが、ニンテンドーDS、ソニーPSP、スカイプといった、モバイル端末が位置の特定機能が付加することで、おもしろいことになるような気がします。
DS端末上で、近隣500m以内の友達を探し出して複数人でチャットするとか、PSPのみんなの地図に現在地表示ができるようになるとか、そもそも、携帯にも無線LANの受信機能が付いて、GPSの精度が上がるとかがありますね。
PSPもGPSユニットが10月には発売ということで、GPSユニットを買えばいいということでもありますが、ビルの中でナビ下ーしょんをしてもらったり、今いるお店を階数で指定できたりするのは便利だとおもいます。お店でDS開いて「ここだよ」ボタンを押すと、友達のDSにも、地図上の位置とビルの階数がでるようになるかもしれません。
ほっとペッパーのクーポンをPSPやDSに入れて配り、お店までは無線LANでナビするということもできるかも。
等々いろいろアイデアはありますが、使ってみないことにはなんともわかりませんよね。
近いうちに、APIも公開され、Webページに埋め込むことが可能になるそうです。地図ベースのサービスをしているページであれば、現在地とシンクロして、検索することで、いろんな可能性がでるはず。
特にPCは、わざわざGPSユニットをつける人もいなさそうですが、PlaceEngineであれば、ソフトで解決ということで無料で使うことができます(もちろん、将来はわかりませんが、無料版がなくなることはないですよね。たぶん)
無線LANでつながっているなら、地図もリアルにダウンロードできるといいなあ。

で考えてみました。
DS版ホットペッパーなんていうのはいかがでしょうか?
ds.png
PlaceEngineDS版ものっています。

さらに、屋内での測位も得意なPlaceEngineを使って、空港や、駅、地下街の乗り換え案内なんていうのもできるかもしれません。特に、初めて降り立つ海外の空港での乗り換えとかって、結構どきどきしますが、そんなときに役立つと思います。もちろん、クーポンもついています。
PSP.jpg
PSP用のGPSは10月に発売予定なので、GPSとPlaceEngineで補完しあって、精度の高い位置特定もできるおんではとおもいます。

※DS版、PSP版とも、まだリリースはされていません。構想にはあるようですが..

ま、想像(妄想?)はともかく、PlaceEngineのAPIの公開時には、各種Webサービスとマッシュアップした何か面白いものをだしたいなあと思っています。
たたみラボとしても、何かしらこの技術を活用して、役立つものをリリースできればと思っています。まずは、API公開楽しみにしています。

暦本さん、末吉さん、塩野崎さん、貴重なお時間どうもありがとうございました。

COMMENTS

ソニーCSLの末吉です。こちらこそ、意見交換ありがとうございました!スゴイホットペッパー!? on DS/PSPとかに発展するとおもそろうですね。今後も、面白そうな方々巻き込み、位置情報、地域情報サービス系もりあげていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。次回は、たたみラボ潜入させてもらいます^^)

September 15, 2006 2:45 AM by 末吉隆彦  

末吉さん
あらら、こんな時間に、どうもお疲れ様です。
寝ようとおもったのですが、GoogleEarthの日本語版を見つけちゃって、こんな、深夜に、眺めてます。本当、位置情報系はいくらでも盛り上がりそうですね、面白いこかとがいっぱいで、睡眠不足になっちゃうくたいだし(^^;。次回お越しいただけるのを楽しみにしています。

September 15, 2006 2:57 AM by フナミタカオ  

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