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新世代ロケーションアウェア技術・サービスに関するワークショップ~Place+に参加しました

icon November 30, 2006 12:01 PM by funami このエントリーを含むはてなブックマーク

フナミタカオです。
11月24日に、名古屋大学大学院工学研究科 河口信夫氏と、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(SonyCSL) 暦本純一氏がオーガナイザーとして開催された、新世代ロケーションアウェア技術・サービスに関するワークショップ~Place+に参加してきました。
ロケーションつながりで、基礎研究から、応用技術、実用品まで、いろんなレイヤーの講演が聴けて面白かったです。
たたみラボからもリクルートのWebサービスのご紹介をさせていただきました。

Place+概要

キッカケは無線LANつながり

そもそも、どうして、この会が開催されたかというと、SonyCSL暦元さんのチームのPlaceEngineと、名古屋大学の河口さんのチームのlocky.jpが、互いに、無線LANを使った現在位置を求めることができる技術だということで、交流が始まったそうです。
そのなかで、位置をテーマにした、学会ほど、硬いものではなくて、やわらかい議論ができる場を持ってみようということで、Place+の開催を決めたそうです。
定期的になるかどうかも、まずはやってみてから、とりあえず開催してみようというところが、Web2.0的でもありますね。
僕自身も、これまで、接点のなかった方々のお話が聞けてとてもうれしかったです。開催していただいた、暦元さん、河口さん、どうもありがとうございました。

当日の様子は、美崎さんが、MAYCOMジャーナルでレポートされていますので、あわせてごらんいただければとおもいます。

フォークソノミー、マッシュアップ…研究とビジネスのコラボ始まるか? - PLACE+

僕のほうでは、気になった当日の話題を、いくつかメモしておきます。


PlaceEngineの新バージョン公開


このブログでも、何度か紹介した、PlaceEngineですが、新バージョンがアナウンスされました。
当日の参加者には、公開されたので、公式ページのほうでも、まもなく公開されるのではないでしょうか。

新バージョンでは
・定期的にログを書き出し可能
・ログをサーバーに送ることで、ログから位置取得が可能
・APIが公開されるので、自分のWebにも組み込める。
の特徴があります。

これまでは、PC自体が、ネットワークに繋がらないことには、アクセスポイントの情報は取れても、そのアクセスポイントがとこなのかをサーバーに問い合わせることができませんでした。
ネットワークに繋がっていなくても、周辺のアクセスポイントの情報だけをログしておき、あとから、それぞれの場所についての、問い合わせをできれば、とりあえず、自分の行動記録が作れるようになります。
この機能を新バージョンでは、実装できています。

placelog.jpg
こんな感じで、ログが記録されています。
このファイルを専用のPlaceEngine クライアントログ変換ツールに対して、アップロードすると、変換結果が、

・XYT
・KML
・XML
・PCX5 (Germin)

の形式で取得できます。
緯度経度に変換できたので、このデータを取り込んでくれるサービスに投げれば、自分の位置ログを表示できるようになります。

T N35.666261 E139.759077 30-NOV-06 09:44:51 0
T N35.666102 E139.759215 30-NOV-06 09:45:53 0
T N35.665919 E139.759446 30-NOV-06 09:46:55 0
T N35.665293 E139.760355 30-NOV-06 09:47:57 0
T N35.665293 E139.760355 30-NOV-06 09:48:59 0
T N35.665293 E139.760355 30-NOV-06 09:50:01 0
...
...

このデータをアルプスラボルートに投稿すると

こんな感じに。
座標系が違うのか、ちょっと、ずれていますが、京浜東北線にそっています。
結構な精度じゃないでしょうか。
PCの電源を入れっぱなしにしていないと、いけないのですが、ケータイのようにパケット代もかからず、専用GPSもいらず、この精度ができるはすごい。

また、同時に、APIも公開されたので、自分のサイトに、Javascriptを仕込むことで、ユーザーの位置をPlaceEngine経由で取得することが可能になります。
今いる場所の地図を表示したりなんてことが、自分のサイトでもできるってことです。
もちろん、むやみやたらに、位置を教えると、プライバシーの問題にもなるので、PlaceEngineが位置を計測するときに、アラートがでて、サイトに、位置情報をつたえてよいかどうかを確認してから、送信できるようになっています。


仮想GPSを実現できるlockyVirtualGPSPE


Locky.jpのプロジェクトも、PlaceEngineと同じく無線LAN基地局のデータベースをつくって、場所を割り出そうとしています。
基地局の情報を収集するために、自転車や車にPC+GPSをつんで情報収集する苦労も同じようです(^^;
ことなるところといえば、Lock.jpでは、データベース情報をダウンロード可能にし、使用者が、自分のみの無線LAN基地局データベースを作るためのツールも提供しています。
LockyToolkit(無線LANを利用して位置推定を行うライブラリ)として、暗号化された、基地局と位置の情報を取得できます。
API提供というよりは、SDKを提供するという方針ですね。

このToolKitにより、これで、ネットワークに接続することなく、現在地の無線LANの状況によって、位置がわかるということです。もちろん、無線LANがなさそうね原野や、データベースに登録されていないところでは無理ですが。
なずけて「Locky Virtual GPS」です。

■ Locky Virtual GPS with Place Engine 無線LANを用いて位置推定を行います。GPS同様にご利用いただけます。 ■ Locky Virtual GPS 無線LANを用いて位置推定を行います。GPS同様にご利用いただけます。

さらに、このLocky Virtual GPSが面白いのは Place Engineを無線LAN測定のクライアントとしてもつかえるということです。
GPS対応の地図であれば、COMポートの入力をこのLocky Virtual GPSにすることで、ナビになってしまうのです。

こうなると、全国充実させたいですよね。

さらに、河口先生のご提案では、無線LANの基地局からは個別のビーコン(SSDI等)がとらえればいいので、

無線 LAN クライアント機器の接続を容易にするため、アクセスポイント側では定期的に SSID を含んだビーコンというパケットを流しており... http://www.allied-telesis.co.jp/products/list/wireless/knowl.html

この規格に沿った、ビーコンだけを送る、装置を、設置すれば、公共インフラとして機能させることができるかもしれません。
これって、たとえば、視覚障がいをおもちのかたのサポートにもなる可能性もあるなあと思いました。

僕は、まだ、PC版のマップもっていなので、Locky Virtual GPSのナビはまだ未体験ですが、ぜひ試してみたいと思います。

まだまだありますが....

PlacePlusでは、無線LANによるセンシング技術以外にも多くのことが話されています。

・ライフログ
・プライバシーの問題
・建築家・デザイナーとのコラボ
等々、ありますので、あらためて、続きを書いてゆきたいと思います。

参考リンク
無線LAN基礎知識
Locky.jp
PlaceEngine
講演資料:リクルートのローカルサーチとWebサービスのご紹介

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