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OSGeo財団日本支部設立記念カンファレンスで、講演させていただきました

icon December 9, 2006 3:05 PM by funami このエントリーを含むはてなブックマーク

フナミタカオです。
オープンソースGISソフトウェアを啓蒙することで、地理空間関連ビジネス、利用技術、公共サービスの充実・発展・拡大に寄与することを目的として、設立された、OSGeo財団日本支部の、設立記念カンファレンスが開催され、20分枠で、講演させていただきました。
僕自身は、GISという言葉自体、今年になってから、聞いたくらいの初心者なのですが、古くから活動されている皆様のお話をお伺いすることもでき、大変有意義な時間でした。

OSGeo財団とは

株式会社オークニー ニュースリリース NewsRelease 2006年3月7日

Open Source Geospatial Foundationについて
Open Source Geospatial Foundation(OSGEO) は、 オープンな地理空間技術とデータの共同開発を支援、促進することを任務とする非営利組織です。この財団は、オープンソース地理空間コミュニティへの財政 的、組織的、法的な支援を行うために作られました。この財団は、独立した法人として機能し、コミュニティのメンバーがプログラムのコード、資金その他の資源をそこに提供でき、そしてこれらは知識として確保され、メンバーの貢献は公共の利益のために財団により維持管理されます。

財団設立時のプロジェクトは GeoTools, Mapbender, MapBuilder, MapGuide, MapServer, GDAL/OGR, GRASS, OSSIM の8つとのこと。

それぞれのプロジェクトは、従来別に動いていたそうですが、同じ分野で、協力し合いましょうということで、OSGeoという集まりになったようです。

これらのツールをつかうことで、 地図上の生成、加工、検索等々、地図を使ったサービスを作ることができるわけです。オープンソースということで、無償で使用することができ、コードの改変も可能。
ただし、使いやすいかっていうと、ドキュメントは、ある程度使う人がいないと、充実してこないものですが、OSGeo系のツールに関しては、今年が盛り上がり始めの年で、いろんな文献が出始めてきたようです。

地理系の商用システムは従来高額なライセンス料というのが、ネックで、ある程度の予算がないと使えなかったのですが、オープンソースでをつかえば、そのあたりの敷居は下がるということです。もちろん、そのための、勉強も必要ですが。

地図といえば、GoogleMapsAPIがあるので、僕としては、GoogleMapでも十分だとも思っていたのですが、OSGeoはGoogleMapsと組み合わせて使うこともでき、なんかスゴイことができるのではと期待しています。(これから勉強ですが)

いくつか気になったことのメモ

この会で、講演させていただくことになったのですが、GIS初心者の僕としては、知らないことばかりでした。まだまだ勉強することあるなあと、世界の広さを実感。 いくつか気になったことをメモしておきます。


フリーとは「タダ」ではなくて、「自由」ということ

大阪市立大学のラガワン先生のお言葉ですが、これはいい話。
たしかに、無償で使うことができるのが、基本だけど、タダで使えるとうことよりも、自由に使えることが大切ということを忘れがち。
どんなアプリだって、コンテンツだって、作られた作者がおられるわけで、使うときは、感謝して使わねばと再認識。コミュニティに参加して、自分も貢献することも心がけたいですよね。
そういえば、Perlとか、Rubyって空気的に使っているけど、やっぱ、いろんな人の努力の結晶なんですよね。
そう、オープンソースって、社会のインフラを、自分たちで作っているということかもしれません。
税金もかけずに、好きな人が集まって、勝手に道路や、街をつくっている感じ。
しかも、やってるほうは、好きでなっていて、その道路ができて、みんなにつかってもらえるのが幸せということで、実はオープンソースって、「好きなことをやって、幸せになる」とうことかもしれません。
感謝の循環が、作るほうにも、使がわにも循環して、すべてがフリーで回る世界ができそうだなあと、幸せな気分になりました。


Orkney MapServer 2007


Orkney MapServer 2007は、オープンソースのWebマッピングエンジンのMapServerと空間データベースのPostGIS/PostgreSQLをベースに、地理空間データアクセスツールなどの関連ツール、サンプルアプリケーション、サンプル地図データ、サンプル地図設定ファイル等をワンパッケージにまとめた、買ってすぐに使える「Webマッピングアプリケーション構築スイート」です。
株式会社オークニー MapServer

と紹介にもあるように、オープンソースGISで日本語化され、サポートつきで販売もされている。

2007で拡張がなされているようですが、個人的には


PHPだけでなく、Java、Ruby、C#、PythonによるMapScriptに対応 Upgrade
Orkney MapServer 2007は、従来までのPHP/MapScriptに加え、Java、Ruby、C#、PythonによるMapScript に対応しています。 (ただし、Ruby、C#、Pythonはβ版です)

ということで、Rubyを使えるようになったということで、Ruby on Railsからなんかできるのかなあなんて、おもっています。(まとはずれかもしれないので、今後用勉強)


オートデスクのMapGuide

AutoDeskといえば、CADの会社だということは知っていただのですが、どうして、オープンソースなんだろう?っていうのが、疑問でした。
でも、よく考えてみると、電力線の配線や、水道、ガスの配管とかは、CADで線を引くものらしいのですよね。3Dの世界を描くということでは、CADと地図というのは実はすごく愛称がいいということです。
で、MapGuide Open Sourceをオープンソースとして提供しています。
このオープンソース版とは別にAutodesk MapGuide® Enterpriseという製品を出しており、こちらは製品版でEnterprise独自の拡張がされています。
また、マップデータへの情報追加や編集、オーサリングを行うためのツールAutodesk MapGuide Studioを販売しており、オープンソースを推し進めつつ、関連ツールで商売しようという戦略のようです。

面白いのが、マップのビューアで、Ajax版とActiveX Control版があって、ActiveXのほうはオフラインもサポートしているとのこと。ActiveXのほうは、DWFというCADのフォーマットのビューアと同じだから、拡大縮小とかしても、高精度で、表示できるそうです。


OpenLayersを使って、GoolgeMapとpgRootingのマッシュアップ

オークニーのマリオバサさんの発表から
GoogleMapsAPIでも、カスタムレイヤーを作ることができますが、同様の機能(もしくは、それ以上?そのあたり、まだ未知数)を持つ、OpenLayersが紹介されていました。
このOpenLayersはGoogleMapsと組み合わせて使うこともでき、デモではpgRootingというルート作成機能を使って、生成したルートをGoogleMaps上に表示していました。

これをつかえば、ALPSLAB routeもつっくれるかな?なんて思ったりして。

しかし、この道路データ自体はどこから持ってくるのだろう?自分で集めるとなると結構大変かもとおもいました。(後で質問予定)

pgRouting(経路探索エンジン) pgRoutingは、Camp2Camp社のCartoWebのモジュールである、Pgdijkstra Routing Moduleをオークニーで大幅に機能拡張したもので、2点間の最短距離探索、巡回セールスマン探索、到達圏探索の3つの機能を提供します。 株式会社オークニー PostLBS(オープンソース経路探索・アドレスマッチング) デモサイト


GoogleMapsで十分なのか?

北海道CMCの菅原さんの発表から
「北海道ぐるり旅」で観光情報を扱われているのだけど、観光地を地図で表示しようとすると、GoogleMpasだけでは、精度が足りない場合があるとのこと。
知床のカムイワッカの滝の例をお話されていたけれど、GoogleMapだと、等高線とかがないから、地形を想像するのが難しい。
ま、地図が読めないと、等高線があってもやくにったないので、割り切って、GoogleMapsなみのシンプルさでOKなんだけど、なんでもかんでも、GoogleMapsで済ますことはできないですよね。
こういうところは、国土地理院の地図のほうが向いているということ。
確かにそうです。
電子国土←こちらのサイトで、「カムイワッカ」で検索すると
kamuiwakka.jpg
という地図が、一発でみつかっちゃいます。
そして、ここで、使われている、地図情報は、一般公開されていて、この情報をDBに取り込んで、MapServer経由で、地図を表示できたりもするわけです。
この可能性はスゴイっす。
ただ、この国土地理院のデータフォーマットは、一般的じゃなくて、困ったものだそうです。

Dapple
どなたの、講演だったかわすれちゃったのですが、Google Earthと、似たビューアで、軽量でいい感じということで、Dappleというのを紹介してくれました。 あと、有名なのはNasaのWorldWind GoogleEarthもまだ使いこなしていないんですが、試してみる予定です。


ほかにも、イロイロあるのですが、講演資料が近いうちにアップされるそうなので、横浜スローライフさんのブログをチェックしてみてください。

たたみラボからの発表資料

ブロガーからみたOSGeoとして、たたみラボから、発表してくださいと、ご依頼をうけたのですが、GIS初心者の僕としては、たたみラボでの活動とからめて、OSGeoへの期待感なんかをお話することにしました。 それで、発表資料を作ろうと、いろいろ、ふりかえっていらたら、大学時代に地図を手書きしたこととかを思いだして、パーソナルな思い出話から導入させていただきました。

OSGeo財団日本支部設立記念カンファレンス~フナミ@たたみラボ 発表資料PDF 1.2M

ミニコミ誌JAMJAM向けに航空写真からMAPを手書き
大学時代、近所に国土地理院があり、ここで、航空写真をが販売されているのを知ったのが、ことの始まり。 新学期号で、キャンパスを紹介するのに地図を出すのですが、その際に、航空写真を使ってみようと思ったのでした。 JAMJAM 86年の4月5日号 航空写真にトレーシングペーパーで地図を載せた このときのトレースは結構適当。



JAMJAM 86年10月1日号

アパートマップを作成するのに、航空写真からトレースをしてみたら、意外とうまくいって、気が付くと近隣8地区をトレースしていました。


航空写真と組み合わせた、ガイドを作っていた。

こんなこともあって、GISという言葉をしったのも、GoogleMapsのコーディングを始めてしたのも2006年でしたが、昔から地図好きだったんだなあとわれながら感心。

講演メインは、リクルートのWebサービスと、たたみラボでのマッシュアップの事例を紹介させていただきました。
地図帳J
すぐBiz
世界ジオコーダー
等々です、こちらのサービスは研究成果のほうをご覧くださいませ。

OSGeo財団日本支部 設立への期待
最後にすこし、期待感

・日本語の情報が増えて、使いたいけどちょっと敷居の高かった、OSGeo関連ツールがもっともっとお手軽に使えるようになることを期待しています。

・ブログや、サイトに貼れる(権利的にももんぢあがない)、きれいな地図が増えていくといいですね。
ジオコーダー関連も、集合知的なDBと接続できれば面白いとおもっています。(こちらも権利関係がクリアで、鮮度がいいものがほしいです)

・地図のマッシュアップで困るのは、この「画像ファイル」の生成と、や駅名検索、ジオコーダー関連です。社内で利用できても、再配布には制限があるので、出したくても出せなかったりもします。情報自体もオープンソースであるとうれしいです。もちろん、そのために、使うだけでなく、整備する役割もセットですが。


いろいろ、期待もしつつ、自分も、このコミュニティに楽しみながら参加できればと思いました。
どういう、貢献ができるかは未知数ですが、まずは、勉強ですね。

そうそう、それと、もうひとつ

Web2.0カンファレンスでの竹迫さんのプレゼンに学んで、会場についてからネタを探して盛り込む、というようなこともやってみましたが、2つ前のたくぼさんのプレゼンを受けてネタを混ぜてみたら、たたみラボさんもさらに引き受けてくださって、中々連携が取れて面白い事になりました。 これも一つのマッシュアップ?

と、ここギコの大塚さんも書かれていますが、講演内容を反映して、スライドをかえちゃえるなんていうのも、なんかすごいことですよね。
10年まえには、夢だったようなことだなあ。
ノート持込で、講演というのは、本当、ここ数年の出来事ですものね。

なんでもマッシュアップですね。
みなさま、どうもありがとうございました。

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