ETech07 - O'Reilly Radar The Executive Briefing(2)~ニッチで存在感のあるサービス
March 29, 2007 5:15 AM by h_itou
こんにちは。伊藤です。
引き続きO'Reilly Radar The Executive Briefingのご報告です。
From Manufacturing to The Attention Economyというパートで紹介された内容のご紹介と感想を書きたいと思います。
このパートではthreadless.comとAtten.tvというサイトのオーナーが自らのサービスを紹介しました。

threadless.comはTシャツのデザインを募集して、支持を集めたデザインがオンデマンドで製品化され、デザイナーはインセンティブを得るというサービスです。
実際に必要とされた分だけ製品化することでサービス側は在庫を抱えない、デザイナーは対価を得る、ユーザーは欲しい物を手に入れる。一見幸せな関係が出来上がっているように見えますが、すごくニッチな趣味をしている人はいつまで経ってもTシャツをゲットできないんでしょうか(そこはちょっとわからなかったです)。

Atten.tvは「clickstream」という概念をWebサービス化したものです。clickstreamというと何かと思いますが、平たく言うとネットユーザーがリンクを伝ってどんな動きをしているかということのようです。他人のオンライン上での行動を観察可能にするってことですね。
プライバシーって意味で抵抗ある人ももちろんいると思いますが、ソーシャル・ブックマークみたいな自分の興味・行動をプレゼンテーションする面もあるサービスが既にある程度は支持されていることからすると、これもある程度(失礼)はユーザーを獲得するかも知れません。
また、こんな興味を持った人はあんなサイトにも行っているというのは、蓄積と分析次第でマーケティングの素材になりそうですね。
threadless.comもAtten.tvも、ユーザーの興味があってはじめて成り立つ、ユーザー参加型のサービスです。ユーザー参加というと2chみたいな古くからの「掲示板」や、「Mixi」のようにインフラみたいになっているサービスもあります。
でも最近は「テーマ=オンライン上での行動」「テーマ=Tシャツ」みたいにもっと狭い範囲の興味にフォーカスしたサービスの登場が増えてきてるって感じがします。
モノ・情報が溢れ返ってみんなの興味がてんでばらばらになって、国民的大ヒットが生まれにくくなってるとかよく言われます。Attention Economyという考察も、人間の興味は有限であって、その奪い合いになりますよという話を含んでいたかと思います。
ニッチな興味を拾っていくサービスが、存在感もあわせ持つ形で成立するというのは難しいことなのでしょう。ネットだけでなく他のメディアも含めての興味の奪い合いという状況はますます激しくなりそうですが、日本からマニアックだけどピリっと目立つサービスがもっともっと生まれるといいなと思いました。
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COMMENTS
threadless.comは文章を読んだだけではT-SELECTと何が違うんだろう?と思ったんだけど、threadlessは一般ユーザーが実際にハンドメイドで作ったものを投稿→投票→製品化、T-SELECTはデザイナーがデザイン、という違いがあるということですね。
March 29, 2007 8:06 AM by 大井宏友ビジネスモデルはT-SELECTとほぼ同じだと思います。threadless.comもデザインを投稿して製品化は評価が高かったものについてサービス側でやる形のようです。
March 30, 2007 3:01 AM by itohi