たたみラボ

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ETech07 - AmazonEC2を無料で試せる RightScale

icon March 29, 2007 5:52 PM by funami このエントリーを含むはてなブックマーク

フナミタカオです。
ETech会場から、AmazonWebサービスについての、ご報告です。
昨年のETechでは、Amazon Mechanical Turk (Beta)を大きく取り上げていましたが、今回はスケーリング可能なWebのサービス環境を提供する、EC2(Elastic Compute Cloud),S3( Amazon Simple Storage Service)がメインの話題。

EC2、S3に関しても、すでに、たたみラボでも紹介しているので、それほど新しさはなかったのですが、EC2、S3を使った事例と、これまで面倒だった管理を簡単にしてくれるサービスが紹介されました。

2日目のWerner Vogels(写真)によるキーノート-Amazon Web Services: Building a "Web-Scale Computing" Architecture to Meet the Variable Demands of Today's Business から、ご報告します。

Amazon EC2,S3について

P1000351

簡単にいうと、EC2=レンタルサーバー、S3=ストレージ、SQS=メッセージキューとなります。

EC2の性能は


* 1.7Ghz x86 processor,
* 1.75GB of RAM
* 160GB of local disk
* 250Mb/s of network bandwidth

EC2の料金は


* 完全従量制
* $0.10 per instance hour consumed (or part of an hour consumed).
* $0.20 per GB of data transferred outside of Amazon (i.e., Internet traffic).
  EC2とS3間の転送料は無料

S3の料金は


* $0.15 per GB-Month of storage used
* $0.20 per GB of data transferred outside of Amazon (i.e. Internet traffic)

436630957_eb3ce770a2.jpg
さらに、EC2は、仮想サーバーを必要なときに必要な数分立ち上げることができます。
また、起動するサーバーの環境は、事前に用意されている、複数の環境(ディストリビューションとか)から選ぶこともできるし、自分で作ったイメージをS3に保存しておいてそれから起動することもできます。
起動には数分かかるだけ。たぶん、マシンの電源を入れるのと同じくらいだとおもいます。
この起動した状態を「インスタンス」と呼びますが、インスタンス自体は、root権限が与えられた、Linuxマシン(Windowsのイメージもある)に見えます。
SSHでログインできるので、そのあとは、root権限で何でもできるということです。

詳細に関しては、すでにいろんなブログ(Amazonはサーバ環境もWebサービス化Amazon WebサービスのEC2を使ってみた)や記事(
開発者の獲得を狙うウェブ企業--アマゾンがEC2サービスを始めた理由)でも語られているので、詳細は省略しますが、今回のプレゼンで、うれしかったのは、便利なツールと、事例の紹介でした。


便利ツール:RightScale


これまでも、EC2に興味をもたれて、試された方もいらっしゃると思いますが、EC2の弱点は管理のやりにくさです。起動するためにはコマンドラインから起動する必要があるし、そのコマンドラインツールを動かすにもJavaRuntimeが必要です。
ちょっと、どんなモノか試してみたいと思っても、起動するまでのステップが多くて、あきらめた方も多いのではないでしょうか?
RightScaleのサービスを使うと、この面倒なコマンドラインの部分を、WebUIで管理できるようになります。
しかも、EC2のサービス自体ベータ版ということで、ユーザー数が限定されているので

The Amazon EC2 Limited Beta is Currently Full

というメッセージが出て使えないことがしばしばありますが、RightScaleはAmazonEC2にアカウントがなくても、10時間はフリーで試すこともできるのです。
RightScaleのアカウントに対してサブアカウントが作成され、そのアカウントで入れるようです。
これまで、やりたくても、めんどうだったり、アカウントがとれずに困っていた皆様、ぜひ、この機会に試してみてください。


We've setup an initial account for you that gives you immediate access to Amazon's EC2 servers. We call this a subaccount. Feel free to use this account as long as you like. We give you about 10 hours of free EC2 instance time once you validate your email--so check your email and read on!
すぐに、Amazon's EC2が試せるように、あなたのためのサブアカウントを用意しました。このアカウントは10時間分のインスタンスが無料で使えます。どうぞ、登録したメールをチェックして、登録を完了させてください。
https://www.rightscale.com/dashboard


RightScaleを使う簡単な手順

1.ユーザー登録を行う

2.Please verify your address on RightScaleというタイトルのメールをチェックし、登録を完了させる。(メール内の、リンクをクリックする)

3.イメージ起動ページにいく 
images
ページ下部に表示される、イメージ一覧から起動したいイメージを選ぶ。(各イメージの詳細
ami-26b6534f ec2-public-images/developer-imageあたりでよろしいかと思います。このイメージは
* Perl 5.8, Ruby 1.8.4, PHP 5.0, Python 2.4
* gcc 4.0
* Flex 2.5 and Bison 2.0
* Make 3.8
* Apache 2.0
とかが入っていて、います。

Lunchのリンクをクリック

ニックネームを入力後Launchをクリック

これで、StatusがPendingの状態のインスタンスが表示されます。
real2
このステイタスがrunningになれば起動完了


5.Webページを表示してみる
real2
DNSのところに表示されているやたらと長いドメイン名をクリック

real2
これでインスタンスが起動しHTTPサーバーも起動していることが確認できました。

6.SSHでログインしてみる
real2
今度はSSH Consoleをクリック。
Javaアプリのコンソールが立ち上がります。
残念ながら、僕のマシンでは文字の表示がちょっと乱れたのですが、無事rootでログインできました。
real2

adduserして、アカウントを作成し、いつも使っている、Poderosaで試したところ、問題なくつながりました


Last login: Thu Mar 29 04:22:29 2007 from 64.213.153.10

__| __|_ ) Rev: 2
_| ( /
___| ___|___|

Welcome to an EC2 Public Image
:-)

Developer


__ c __ /etc/ec2/release-notes.txt

[funami@domU-12-31-35-00-2D-83 ~]$ ls
[funami@domU-12-31-35-00-2D-83 ~]$
[funami@domU-12-31-35-00-2D-83 ~]$

ちなみにスクリプト系のバージョンは以下の通り
ruby 1.8.4 (2005-12-24)
perl, v5.8.6 built for i386-linux-thread-multi
PHP 5.0.4 (cli) (built: Nov 8 2005 08:27:12)

7.モニタ画面を確認
Monitoringのリンクのしたにある、グラフをクリックして、Manageのタブに移動。
こちらでは、Pingのレスポンスをモニタできる以外に、以下のようなことができます。(一部サブアカウントではできないこともあります)
* SSH Console: opens a SSH terminal onto the instance using a Java applet (mindterm).(SSHターミナルの起動)
* Bundle: Bundles-up the instance, i.e. creates a new image from the running instance.(起動イメージからのインスタンス作成)
* Backup: Backs up a mysql database running on the instance to S3.(S3へのDBバックアップ)
* Restore: Restores a mysql database from S3.(S3からのDBリストア)
* Terminate: Terminates the instance. (終了)
* コンソール確認
* 再起動

8.インスタンスを落とす
最後に、Terminateのリンクを押し、インスタンスを落とす。

ステイタスがshutting-downとなり、インスタンスがなくなります。

もし、すでにEC2のアカウントを持っているのであれば、

If you have your own Amazon EC2 account you can create a direct account on your settings page and enter your EC2 credentials. This way you will be paying Amazon directly for your EC2 usage.
ということで、右上のsettingsのリンクから入ってアカウントの設定をすればいいようだが、3月29日の2時(サンディエゴ時間)には、確認できなかったです。修正中かも。 S3へのバックアップとかはこの設定ができないと、無理そうなので、可能になったら、ためしたい。

※こんな風に、2つのインスタンスをあげることも無料で試せる。
real3


RightScaleは当面は無料で、機能が充実したら有料版に

Plansで説明されているが、サーボスプランは、Direct AccountsとSubaccountsの2種類。

Amazon EC2のアカウントを持っていれば、Direct Accountsで利用でき、この場合は、RightScaleは当面無料でサービスする予定。よって、EC2の利用料はAmazonに払う分だけでOK。
将来サービスを充実させたら、有料版を出す予定とのことです。

Subaccountsのままでも、使い続けることができるが、この場合はAmazonへの支払いはRightScaleが行うので、ユーザーはRightScaleに対して支払う。
RightScaleは外部との通信料も従量制でAmazonに支払う必要があるが、Subaccountsごとに、計測するのが難しいので、ざっくり、インスタンス利用料の1.4倍という価格設定。
全体トータルすると、10%上乗せしているようになることを期待している模様。この10%が、RightScaleの利益になるということですね。妥当なところではないでしょうか。


リンク:
 RightScale入門解説ビデオ
 RightScale
 Amazon’s Simple Storage Service
 Amazon’s Elastic Compute Cloud

 アマゾン自体が、作ってもいいんじゃないかなあと思うようなツール群ですが、そこにあえてパワーをかけずに、サードパーティに任せているのだとしたら、ちょっとしたOSとアプリの関係にも見えますね。
良好な循環で、使い勝手がよくなってゆくことを期待しています。

おまけ:環境作ったり壊したりできるのはたのしい

1時間単位の課金なので、いろんなイメージを立ち上げて、1時間だけ遊んでみるなんていうことができます。これを、自分のPCでやろうすると、ハードディスクの初期化とか、そもそも、インストールとか面倒なことがいっぱいなのですが、EC2なら、「FedoraCore6を1時間だけ試してみる。」なんてことも、外部との通信をしなければ10セントで済んじゃいます。まあ、なかなか通信しないわけにも行かないのですが、1GBダウンロードしても20セントなので、1時間あそんでも100円もあればお釣りがくるのではないでしょうか。 ちょっとだけ触ってみたいというニーズには、ぴったりです。 それも、RightScaleで簡単にできそうなので、ぜひお試しください。

おまけ2:サンディエゴからだと、EC2のレスポンスGood!

EC2にSSHしているときとか、日本からだと、ちょっと、遅いなあと感じていたのですが、サンディエゴのホテルからだと、ぜんぜん問題ないレスポンスです。 この問題は別のセッション(Scalability: Set Amazon's Servers on Fire, Not Yours)でsmugmugのかたが指摘されていました。 smugmugは192TBの画像をS3に格納しているとのことです。 こちらの報告は別エントリーでする予定です。

【その他 ETech2007 関連レポートはこちら】

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