ETech07 - Apolloは注目度高し
March 29, 2007 6:20 PM by jimbo
どうも。客員研究員の神保です。
日本でもすでに話題になりつつある Apollo のセッションがあったので参加しました。
- Engaging with Web 2.0 Outside the Browser
- Apollo : Bringing Rich Internet Applications to the Desktop
What is Apollo?
Apollo とは、Adobe が進めているプロジェクトの1つで、ランタイムのコードネームです。
クロスプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)に対応しており、Flash、Flex、HTML、Ajax, PDF といったすでに存在しているWeb技術による、デスクトップと融合したリッチなWebアプリケーションの開発を主な目的としています。
なお、2007年3月現在は、Alpha 1 Labs Release となっています。正式版(ver1.0)のリリースは、2007年後期とのこと。
Apollo Features
Apolloの特徴としては、
- ローカルディスクへのアクセスが可能。
- オンラインでもオフラインでも利用可能。
- デスクトップとの融合 = 相互にドラッグ&ドロップができたり、ローカルファイルを読み書きしたり。
- バックグラウンドプロセスで動かすことも可能。Windowsのシステムトレイに入れて監視することもできる。
- ネットワーク・ステータスの変更が検知できる
- アプリの見た目(chrome)を完全に制御できる
- インストーラーが自動生成される(airファイル)
という点が挙げられます。
リッチなUIを使ってデスクトップ上とネットワーク上の両方のリソースを同じように扱えるというのが一番の特徴かと思います。(デモの一つとして、Finetune というオンライン・ミュージック・サービス上の mp3ファイル と、ローカルの mp3ファイルを同じように聴くことができるプレイヤーが紹介されていました。)
Apollo Application Overview

HTML+JavaScriptのみでも、Flashだけでも、それらを組み合わせてもアプリケーションを作成することができます。
HTML Engine
Apollo では、
にもあるように、Safari で使われている WebKit という HTMLエンジンが採用されています。「なぜ、Gecko ではなく WebKit なのか?」という質問が会場からも挙がっていましたが、WebKit を採用した理由は、
- 寄稿できるオープンソース・プロジェクトだから
- Web開発者にもエンドユーザーにも馴染みがあって、実績もある技術だから
- Apollo アプリケーションのファイルサイズを最小限に抑えることができるから
- モバイル端末でも動く実績があるから
とのこと。特に下の2つがGeckoでは実現できなかったポイントだったそうです。モバイルでも動くというのは魅力的ですね。
Demo
Fresh
HTML と JavaScript だけでできている Feed Reader です。Ajax 部分は Yahoo UI Library とその拡張ライブラリである YUI-EXT が使われています。このように既存のJSライブラリだけでアプリケーションを作ることも可能です。
Maptacular
Flash と HTML の組み合わせでできてます。ローカル上の Vcard ファイルに書かれている住所を Google Maps 上にポイント表示するという、マッシュアップツールです。
Scout
一言で言うと、Firefox の Firebug と同じです。
なお、他にもサンプルアプリケーションが Apollo:Applications:Samples - Adobe Labs で公開されています。まずは、ランタイムをダウンロードしてインストールしてから、それぞれのアプリケーションを試してみてください。
My Impression
実は、講演の内容自体は、サンディエゴに来る前に日本で見た、
» Apollo Alpha Preview - lynda.com Online Training Library
とほぼ同じでした。(発表者も同じ人だし。)というわけで、残念ながら、特に目新しいことはなかったです。
ただ、会場は立ち見が出るほどの大盛況で、注目度の高さが伺えました。(同じ会場でやった Microsoft Virtual Earth の講演はガラガラだったそうです・・・)こういう新技術は、世界的に盛り上がるかどうかが、採用する側としては非常に重要なので、そういう意味では収穫があったかなと思います。
なお、上記のサイトでは、Apollo の紹介から、実際にアプリケーションを開発していく様子まで、動画で見ることができます。英語ですがとてもわかりやすいので、「Apolloって何?」という方は、ぜひ見てみてください。ちょっと感動するかも。(全部で1時間ぐらいです。)
Apollo はまだまだ生まれたばかりですが、会場の熱気からは、これからどんどん面白くなっていきそうな予感を感じました。今後の動向に要注目です。
More Information
» Apollo Smart Category at MXNA
» Apollo for Adobe Flex Developers Pocket Guide
» Apolloポケットガイド邦訳Wiki - FrontPage
おまけ
ポケットガイドもらいました!
[追記]
DEMO 07 という別のカンファレンスのビデオですが、今回の発表と内容がほぼ同じもの(ジョークまで同じ(笑))を見つけたので、リンクを貼っておきます。
» Adobe - Developer Center - Apollo demo at DEMO 07 conference
リッチなUIや、オフライン/オンライン状態を制御している点に注目してみてください。


